グイード・ダレッツォ - 横浜市緑区のピアノ教室 | 明るく楽しい♪福田音楽教室♪ -

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グイード・ダレッツォ

りえ先生の楽しいピアノ」に登場した、音楽の歴史に名を残した偉大な人物たちをご紹介しているページです。

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グイード・ダレッツォ

グイード・ダレッツォ

グイード・ダレッツォ (Guido d'Arezzo 991年 or 992年〜1050年)

グイード・ダレッツォ

イタリアのアレッツォにあるグイード・ダレッツォの像

※この画像はWilson Delgadoによってパブリックドメインの宣言がなされています。

本名はGuido Monaco(グイード・モナコ)といいます。
ダレッツォというのは、住んでいた町「アレッツォ」に由来します。
ヴィンチ村出身のレオナルドが「レオナルド・ダ・ヴィンチ」というのと同じですね。

グイードさんは今日使われている楽譜の表記方法の基となるものを考え出した、中世の音楽教師です。
一般的には「ドレミファソラシ」を作った人として知られていますが、「シ」は後世になって追加されたものです。

音楽の歴史上、偉大な発明をした方なんですが、その生まれや生涯については、ほとんど知られていません。

一説によると、グイードさんはフランスで生まれたそうです。

しかしイタリアのアレッツォには、グイードさんの生家といわれる建物が残っていて、壁面には「ここでグイード・モナコ(本名)が生まれ住んでいた」と書かれているそうです。

カトリック最古の修道会であるベネディクト会の修道士になり、イタリアのフェラーラに近いポンポーザ修道院に所属していたグイードさんは、修道院の聖歌隊の人たちがグレゴリオ聖歌を暗記するのにとても苦労している様子を見て、より簡単に短い時間で覚えられる革新的な方法を考案しました。

それは"4本の線の上に四角い音符を書く"というもので、現在の楽譜の原型となりました。

それまで人間の記憶力に頼って聖歌を伝えていましたが、記憶違いやミス、受け止め方や理解の違いで、年代を経るごとに聖歌が変化してしまっていたのです。

しかしグイードさんの考案した方法によって、正確に聖歌を後の人たちに伝えることが出来るようになったのです。

また「聖ヨハネ賛歌」の各句の最初の文字「Ut Re Mi Fa Sol La」を利用した「階名唱法」もグイードさんが考案しました。
これが現在の「ドレミファソラシ」の原型となったのです。
詳しくは関連文書をご覧下さい。

ちなみにグイードさんが音階を定めたのは、1024年6月24日とされています。
これはこの日に開かれる「洗礼者ヨハネの祭」の為に、グイードさんが聖歌隊に「聖ヨハネ賛歌」を指導しているときに、「Ut Re Mi Fa Sol La」を発見したからだと言われています。

さらに聖歌の記憶術として「グイードの手」と呼ばれる、音階名を左手の各所で示すという方法も考案しました。
これは音階の組織や、ソルミゼーション(旋律をドレミで歌うこと)を覚えるのに非常に役に立ったそうです。

グイードの手 by YouTube

※↑この人はグイードさんじゃありませんよっっ。なんか似てますけどね。

これらの考案でグイードさんは名声を得るのですが、このことを妬む修道士たちとの間に確執を生むことになってしまいます。
当時このポンポーザ修道院の聖歌隊はグイードさんが来る前から有名だったそうで、また暗記することで聖歌を伝えていくことは修道士の特権だったのです。
しかしグイードさんの発明を使えば、修道士以外でも誰でも大衆に教えることが出来てしまいます。
このことが修道士たちの特権を脅かしてしまい、グイードさんは恨みを買ってしまう結果に......。
やむなくグイードさんはポンポーザ修道院を去って行きました。

グイードさんは他にも「Micrologus(ミクロロゴス)」と呼ばれる論文を1020年頃に発表しています。
この論文は中世の音楽史において広く受け入れられたそうで、大変評価の高いものだったそうです。

さてポンポーザ修道院を去ってアレッツォに移り住んだグイードさん。
アレッツォには修道院はなかったそうですが、大勢の歌手の指導をしたそうです。

グイードさんの音楽指導法はとても高く評価されたそうで、1028年にはローマ教皇ヨハネス19世の前でその指導法を披露したとも言われています。

日本的な表現で言えば、まさに「捨てる神あれば、拾う神あり」といったところですね。

残念なことにグイードさんに関する記録は1033年を最後に残っていません。
1050年頃にアレッツォか、あるいはアベヤーノでお亡くなりになったと考えられています。

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